2024年3月21日木曜日

日記

 理系学部の中には、あからさまに男女比が偏る学部学科が存在する。

一方、高校の文理選択ではそこまで偏っていなかったりする。しかし、よくよく見てみると、生物選択や化学選択は女子が多いが、物理選択は少ない、なんてこともある。

理系に来る女子の半数は(適当だが)看護か薬学志望だ。興味のある分野にはある程度性差が出てしまうものなのだろう。

これは持論だが、性別による本能的な関心の違いではなく、環境によるもの、即ち後天的な要因ではないだろうか。身近でないものや、そもそも見たことのないもの、周囲もそこまで関心がないものに興味は持たないと思う。


自分は情報学系を出たのだが、女が少ない学部学科の筆頭と言われているまさにその通りで、だいたい9:1ぐらいだった。だから何って話だが、少しだけミクロ寄りの視点で見てみると、この9:1という数字は1:1に近づくことがある。

先程分野によって人気の偏りがあるという話をしたばかりだが、これは情報工学系という狭い範囲内でも観測できる。研究室や選択科目の履修者を見ればわかるのだが、殊に音響系は女性人気が高い。次いで画像系も人気である。(女性と限らずとも男性にもそれなりに人気はある)

情報系の音響・画像って何すんのって話だが、多くはデジタル化したものをわやわやと弄ったりする。例えば、2つに共通するのに雑音処理がある(画像に雑音という単語はやや違和感があるかもしれないが)。要はデータ全体のうち、邪魔な部分を削ぎ落す作業であり、いかにして「残したい部分を残しつつ、邪魔な部分を削ぎ落せるか」が肝になってくる。

話を脱線させると、上記のようなものは「信号処理」と呼ばれる分野に該当する。「フーリエ変換」という言葉を聞いたことがあるかもしれないが、こいつがよく使われる。

信号処理分野の研究では、音響(音声)画像の他に聞こえない音の超音波や脳波を扱ったり、データ圧縮、天気予報や経済予測なども含まれる。


女子の集まりにくい学部学科で優遇措置を取ろうとする大学がぼちぼち出始めているが、あまり解決にはならないと思う。というのも、「優遇措置があるからこの大学にしよう」はあっても「優遇措置があるからこの学部(学科)にしよう」なんてことはまずない。

興味関心を早い段階で与えるべきだし、それは教育熱心な家庭だけでなく、もっと広く届けるのが望ましい。

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