2024年4月21日日曜日

日記

 素晴らしい詞をつくり、さらには音楽をつける天才が山ほどいる世界で、

陳腐な物語すら碌に紡げない自分が文章を生み出す意味はあるのだろうか。


己の思考を出力できるのは己以外に存在しないが、

その思考ははたして唯一無二のものだろうか?


例えば、りんごを「甘い」「赤い」「歯に引っかかる」「80kgの握力で握り潰せる」と思う人はこの世にごまんと存在するわけだ。

そんなものを今更語ったところで、どうするのか。

出力時に、巷に溢れた創作術とやらの力で装飾する。それを「個性のおめかし」と呼んでも、誰も違和感を覚えないだろう。

そんなものに何の価値があるのだろう?

でも、それを求めているのが少なくともここにいる。

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